ベンガラ色の町
鳥取県三徳山三佛寺から、岡山の倉敷へ抜ける途中で
どうしても寄りたかったところが、高梁市成羽町吹屋。
三佛寺を出たのが午後2時をまわっていたので、時間
的には相当厳しかったが、それでも明るいうちに着けれ
ばいいと思い、車を走らせた。
太陽が西の山の端に近づきつつある午後5時に着いた。
すでに観光客の姿はどこにもなかった。
赤銅色の石州瓦とベンガラ色で統一された町並みは、木
曽や大内宿とは違う不思議な雰囲気を醸し出していた。
江戸末期から明治時代にかけてできた町並みだそうだ。
人ひとり歩いていない時間帯であったので、余計に旅の
情緒に触れることができた。
「夕日が差し込むこの時間帯がいちばんきれいですよ。」
と地元の人が言っていた。
1時間かけて、ゆっくりと町並みを歩いた。久々に、
”旅をしてるなぁ”という気分になれた。
弁柄染めのお土産
旧 吹 屋 小 学 校